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2008年10月

完走報告(冬鳥)

完走しました。反省すべき点がたくさん残りましたが、とても楽しい日々でした。
このような場を設けてくださって本当にありがとうございました。

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100:おやすみ(冬鳥)

夕闇に藍のとばりを引きながら湖面を滑る冬鳥 おやすみ

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099:勇(冬鳥)

巨(おほ)きなる樹に巨きなるみづ宿り 明け方の面(も)に勇魚(いさな)あそばす

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098:地下(冬鳥)

ひえびえと冷やされて地下の会議室 談笑さざ波のように遠い

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097:訴(冬鳥)

例文でジョンがキャシーに訴える 昨日まで会えなかったその理由(わけ)

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096:複(冬鳥)

色のないオフィスの夜にひっそりと熱のかたまりとして複写機

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095:しっぽ(冬鳥)

ことばにもしっぽはあつて赤蜻蛉(あかあきつ)空へ放てば「サヨナラ」 といふ

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094:沈黙(冬鳥)

観覧車ひとつひとつに沈黙をかかえて夜はつつがないまま

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093:周(冬鳥)

土手の午後 きみの不在にいまさらに気づく周回遅れのかなしみ

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092:生い立ち(冬鳥)

不愉快な関西弁を不愉快なひととして聞く生い立ちぐるみ

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091:渇(冬鳥)

それぞれの渇きを内に秘めながらブリキのおもちゃみたいに人群

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089:減(冬鳥)

気づかないうちに減速しはじめた列車に乗っていたんだ わたし

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090:メダル(冬鳥)

基地のある街で待ち合わせるひとの饒舌 ピアスがメダルみたいだ

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088:錯(冬鳥)

錯綜する記憶はいつかかき消えてそれはさみしい余白でしかない

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087:天使(冬鳥)

イースターエッグの天使の横顔にあわい微笑を見つければ 勝ち

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086:恵(冬鳥)

やはらかく飼い馴らされて私たち恵比寿ビールのほほゑみを呑む

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085:うがい(冬鳥)

春のはな春のまちかどはるの嘘 うそをあがなうためにするうがい

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084:球(冬鳥)

ほんじつは重力に身をまかせる日 地球にねそべるヒグマになる日

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083:名古屋(冬鳥)

いもうとを乗せた列車は名古屋まで雪のはだれに舞う夜を過ぐ

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082:研(冬鳥)

耳痛きまでに研ぎ澄まされてゆく静寂 私のなかにある森

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081:嵐(冬鳥)

風神が虫篭を開け解き放つ嵐 晩夏の空の果てまで

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080:Lサイズ(冬鳥)

あの人のアタッシュケース(Lサイズ)四つ葉のクローバーがぎっしりの

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079:児(冬鳥)

かに!かに!と叫んで児らはお布団の海の模様にくるまれて寝る

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078:合図(冬鳥)

一枚の落ち葉が合図わたくしがその樹にもたれることをゆるして

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077:横(冬鳥)

8月の結晶ほどけてゆく日々の横断歩道に落ちる影、かげ。

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076:ジャンプ(冬鳥)

眼の端に我を認めてすこしずつジャンプして逃ぐセグロセキレイ

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075:量(冬鳥)

てんびんに量る分銅一枚の重さ 失くした恋なんてもう

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074:銀行(冬鳥)

どこまでも拡がりてゆく空洞をかかえるしじま銀行とふは

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073:寄(冬鳥)

あるじ待つ厨に満ちるなにものか寄せ豆腐眠る春の宵闇

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072:緑(冬鳥)

緑濃き街を双六のごと歩む 3つ進んで空を見上げよ

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071:メール(冬鳥)

フランスへゆけばそは海 3月のサント・マリー・ド・ラ・メールの波音

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070:籍(冬鳥)

異国(とつくに)の硬い背表紙おし包み書籍小包届く秋の日

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069:呼吸(冬鳥)

「すみません」ばかり上手に言えたって仕方ない今日を深呼吸する

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068:踊(冬鳥)

たぎる湯に気泡は踊る 踏切のおと遠くから届く朝に

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067:葱(冬鳥)

少年が青年となるその日々のかすかなる甘さ しろい葱切る

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066:ひとりごと(冬鳥)

あるはずのない路地である ひとりごと言えば飽くまでひろい夕焼け

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065:眩(冬鳥)

触るるほど冷えまさる水 足裏にひろがる水脈(みを)を眩しみてをり

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064:可憐(冬鳥)

ああこんな一生(ひとよ)の可憐 生るるまま死にしいのちに墓碑銘はなく

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063:スリッパ(冬鳥)再投稿

ドアノブにそれぞれの夜映しては 孤独にすこし乱れるスリッパ

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061:@(冬鳥)

コポコポと@のかたちして水は暗渠のみずとなりゆく

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本当は

「浅」ではなく「深」で

やはらかに包み込むべき空間へ深く立ちあがれる楽茶碗


というのを詠みたかった。

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062:浅(冬鳥)

やわらかに包み込むべき空間へ浅く立ち上がれる井戸茶碗

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060:郎(冬鳥)

ゆれるものゆれないものを木の陰に見ており いつかの朔太郎詩抄

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059:ごはん(冬鳥)

食べることあまりしたがらない男(ひと)の隣の席にひろげるごはん

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058:帽(冬鳥)

うつむいた黄色い帽子すこしだけ揺れるむくげの花群(はなむら)の下

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057:パジャマ(冬鳥)

10階の高みの風にさらわれてパジャマゆっくり落ちくる旗日

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056:悩(冬鳥)

ああまたも意地を張りあい深まりてゆくわれと汝(な)の懊悩の淵

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055:乾燥(冬鳥)

あたらしきニスの香へやに満ちており 乾燥待つ間のポルトガル、春

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054:笛(冬鳥)

夏の日の静けさ図書館の隅に冷えゆくようにある『笛吹川』

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053:キヨスク(冬鳥)

呼び止めたひとふりかえるキヨスクに Newsweek のくち歪みたり

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052:考(冬鳥)

棄てられた男と待ち合わせるための考古学教室の暗闇

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051:熊(冬鳥)

かみさまも熊もころして美(は)しきもの みな滅ぼして後のうつしよ

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050:確率(冬鳥)再投稿

飛行機の音かすかなる午後の卓 戦争はじまる確率いくつ

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049:礼(冬鳥)

夕暮れに木々の影うち傾きて巡礼のごとく連なれる道

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048:凧(冬鳥)

冬空へ紐帯として凧を放つ少年の額(ぬか)をよぎる鳥かげ

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047:ひまわり(冬鳥)

いらいらと繰り返される呼出音ひまわり燃ゆる部屋をあとにす

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046:設(冬鳥)

夏の背にうっすら汗をにじませる設定 なつのみず浴びるため

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