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2009年10月

034:序(冬鳥)

ひそやかに雨音は来てこの夜の序詞のような沈黙を聴く

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033:冠(冬鳥)

秋のみずぽつりと落ちて水冠のひろがりゆきしのちの静けさ

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032:世界(冬鳥)

哀しみが世界を明るく染めてゆく鉄塔ひとつ空をえぐれり

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031:てっぺん(冬鳥)

ジャイアンがひとりぼっちで見てた空 ジャングルジムのてっぺんにいて

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030:牛(冬鳥)

明け方はこんなに寒く牛乳の瓶がやさしい ひとりの手には

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029:くしゃくしゃ(冬鳥)

くしゃくしゃに折り曲げた子を丁寧にひろげる 秋でくるんであげる

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028:透明(冬鳥)

解剖ののち透明な眼を取りてあなたの世界をのぞく(ごめんね)

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027:既(冬鳥)

ラブハラをパワハラでサンドイッチする上司よ既得権を誇るな

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026:コンビニ(冬鳥)

午前2時 一億人の夜のふちに腰掛けるためコンビニへゆく

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025:氷(冬鳥)

北の地に住むひとの白い腕に抱かれ海はしずかに氷を溶かす

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024:天ぷら(冬鳥)

浅草にあなたをたどる昼の盃天ぷら蕎麦ににじむ熱さは

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023:シャツ(冬鳥)

首すじをシャツごとさらう風のなか 歌一つぶん重いトランク

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022:職(冬鳥)

金魚屋のみずをちいさく提げて来て職工の手の熱き沈黙

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